著者 喜島 祐子 藤田医科大学 乳腺外科 教授. 監修 穂積 康夫 筑波大学茨城県地域臨床教育センター 教授、茨城県立中央病院 参事兼局長. お医者さんオンライン 乳腺の病気【乳腺科】 乳房の痛み. 日本乳癌乳腺専門医・指導医、本外科学会専門医・指導医の喜島 祐子と申します。 このページにきていただいた方は、とつぜん胸が痛くなったり、ひどい乳房の痛みが何日も続いたりして、「何か悪い原因で起こっているのではないか?」と心配されたり、「病院に行ったほうが良いかな?」と不安になられているかもしれません。 多くの患者さんが乳房痛を訴えて外来を受診されますが、その7割は月経周期に関連した乳房痛です。「先週乳房が痛くなって診察の予約の電話を入れましたが、2日前から痛くなくなって、実は今日は症状はありません」という患者さんも少なくありません。 残りの2割は月経周期と関連がない乳房痛、そして1割が乳房外の痛みです。 原因別に説明し、乳癌との関連についてもお話しいたします。. 目次 月経周期に関係した乳房の痛みはどうして起こるの? どんなタイミングで医療機関を受診すればいいの? 乳房の痛みがどのような種類かを自分で見分ける方法はあるの? 月経周期と関連しない乳房の痛みには、どんな原因が考えられる? どのように治療するの? 自分で対処できる方法はあるの? 乳がんと関係があるの? 追加の情報を手に入れるには?. まとめ 乳房の痛みがある方の7割は、 月経周期に関連した乳房痛 です。 2割は月経周期と関連がない乳房の痛み、1割は乳房以外から起こる痛みです。 乳房の痛みが月経周期に関連しているかどうか確認するために、痛みについて記録してみるとよいでしょう。 乳房の痛みのある女性が乳がんになりやすい、ということはありません。. 月経のある女性の体内では、 女性ホルモンの濃度 は、月経が開始する周期の前半では低く、排卵時から周期の後半に急上昇するというように、 周期的に変動 しています。 排卵後には、乳房の中の乳汁をつくって分泌する乳腺と呼ばれる器官の血流が増加し、乳腺の構成成分や分泌物が増加します。 乳腺組織の周りをうめる間質はむくんだ状態(「浮腫【ふしゅ】」といいます)になり、乳房の容積は排卵前と比較して30〜40%程度も大きくなることがあります。 血管が拡張してうっ血、浮腫状になり、 乳腺全体が張って硬くなる ことで「乳房痛」が起こります。 この乳房の痛みは、 お産や赤ちゃんに母乳をあげる経験をしたことのない女性で強くなる ことが多いようです。 カフェインや脂肪のとりすぎ、喫煙は乳房の痛みを悪化させる といわれています。. 増加した 乳房の容積は、月経開始後5〜7日に最も減少 します。 ですから、乳房の触診は通常、 月経開始後1週間が最も適している といわれています。 月経が終わるころを予測していただき、その時期に予約をいれていただくとよいでしょう。. 月経周期との関連があるかどうか確認するには、気づいた痛みを記録してみるのが一番です。次のことを記録してみてください。 乳房の痛みが月経周期と関係するかを確認するために記録しておきたいこと どの時期に痛みが始まったか 両側の乳房が痛むのか 全体が痛むのか、一部が痛むのか 痛みは何日くらい続いたか からだの動きや向きと痛みは一致するか 月経が始まって痛みは収まったか. 月経と関連のない乳房の痛みは、次のような症状から診断できることがあります。 月経と関連がなさそうな乳房の痛みであることを示す症状 限定された1か所が痛む 特定の角度にからだの胴体部分をひねると痛む 胸の壁に向かって指を垂直に差し込むと痛む場所がある. 月経周期と関連がなく、片方の乳房の限定した箇所に痛みが現れる 病気です。 痛みに一致した部分に、 硬いひものようなもの(索状【さくじょう】物 といいます)を触わることができます。 皮膚の表面から コード状のものを確認 できることもあります。 乳房表層や胸の壁の静脈に血栓 (血液のかたまり)ができ、その結果静脈が詰まって 血栓性静脈炎 という病気を引き起こすことがあります。 ほとんどの場合、 治療を必要とせずに軽快 します。 血栓をつくる原因の1つに乳がんの存在 があげられますので、40歳以上では、モンドール病と診断され痛みが軽減したあとに、 マンモグラフィなどで乳がんではないことを確認 する検査を受けることをおすすめします。. 胸の壁 や おなかに由来する痛み が乳房に波及する場合や、肋軟骨炎、 大胸筋の炎症 や 肋骨骨折(ひび) の痛みを乳房痛として感じてしまうことがあります。 シップ剤(消炎鎮痛剤)の外用などでよくなることもあるとされている疼痛です。 明らかに乳房の痛みなのか、限定した胸壁の痛みなのかわからない場合には、かかりつけ医を受診するようにしてください。. 月経周期に関連した乳房の痛みの場合、ほとんどの方で 生理がくると張り感や痛みは軽減し、いずれ治ります 。 カフェインや脂肪の摂取を制限 することで痛みが軽減することもあります。. コラム:月経周期に関連した乳房の痛みの軽減に効果がありそうな薬剤など 長鎖不飽和脂肪、γリノレン酸、月見草油、サクラソウ などの摂取が乳房の痛みに効果的だったとの報告がありますが、医学的には効果に疑問が残ります。月見草油は、月経周期関連乳房痛に効果がなかったとする研究報告もあります。 内分泌薬剤の効果をみた研究では、 ゴセレリン 、 ダナゾール 、 ブロモクリプチン 、 タモキシフェン 、 ゲストリノン 、 リスリド 、 イソフラボン などは乳房痛に有効で、ヒスロン、ライネステレノールは無効だったと報告されています。 脂肪抑制 、 ヨウ素 、 セイヨウニンジンボク は乳房痛に有効、月見草油は有効とする報告と無効とする報告の両方が、メフェナミン酸(鎮痛薬)、カフェイン制限、ビタミンEは無効とする報告があります。. スポーツブラ のように伸縮性とフィット感で押さえる力の強いブラジャーを着用すると効果的といわれています。臨床的にも、おすすめできる試みだと思います。 日常生活が制限されるほど痛んで困る場合は、バファリンやボルタレンゲルなどの 鎮痛剤 が有効な場合がありますのでお試しください。 音環境や、着衣、アロマなど、リラックスできる空間と時間をもつ ことも、おすすめできる方法だと思います。. コラム:リラックスを心がけて 海外の報告に、乳房痛のある患者さんに12週間痛み日記をつけてもらい、そのうち5〜8週の間、リラクゼーションのテープを聴いてもらって、乳房痛が軽減するかを調べた研究があります。 その結果、リラクゼーション・テープを聴いてもらったリラックス群では、聞かなかった群に比較して乳房痛が減少していました。. 乳房の痛みのある女性が乳がんになりやすい、ということはありません。 40歳以上であれば マンモグラフィや超音波を用いた乳がん検診受診が推奨 されますので、乳房の痛みのないタイミングでの受診をお勧めします。. 専門家向けですが、日本乳癌学会が編集した『乳腺腫瘍学,第2版』(金原出版,年)という本が出版されています。 また、Disease of the Breast, 4th Edition, Harris JR, ed. ホーム ビジョン 採用情報 会社概要. 製品情報 今日の問診票 Current Decision Support お医者さんオンライン 利用規約. 新着情報 情報セキュリティ基本方針 プライバシーポリシー 倫理委員会 お問い合わせ お問い合わせ.
病院報 2016年夏号 Vol.52
片方の胸がピリリ痛い | 女性のご相談窓口 乳がん検診 乳がんの精密検査 ステレオガイドVAB(通称マンモトーム) 乳腺など - ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 ズキズキする痛み 授乳期に多い「乳腺炎」は、乳腺が炎症を起こしている状態です。胸に熱を持ったような痛み、腫れ、発熱の症状が現れます。 無理をし 症状別 乳房 の痛み対処法! · 肋間から来る痛みには、まずストレッチや半身浴など筋肉の緊張をほぐすことをお勧めします。 · 肋骨と軟骨の継ぎ目から来る痛みには、主に痛み 乳房の痛み:どうして起こるの? どんなときに医療機関を受診すればいいの? 原因やリスクは? 自分で対処する方法はあるの? どんな治療があるの? – 株式会社プレシジョン乳房痛は、女性にいつでも起こり得る症状です。 乳房の痛みの原因は、色々あります。授乳以外のものとしては、外傷や感染、皮膚炎、腫瘍などが挙げられます。また、アルコールやそれによる肝障害、循環器系の疾患や神経痛などによって、乳房が痛いと感じることがあります。 痛みのほとんどはホルモンによって起こります。女性は月経周期に伴って、ホルモンバランスが変化し続けます。実際に、女性の50%以上が月経と一緒に乳房痛を感じるとも報告されていますし、あまり心配する症状ではありません。. 乳腺炎 炎症性乳がんと、産後に起こる急性化膿性乳腺炎やうっ滞性乳腺炎は、問診にて診断可能ですので、症状などを詳しくおうかがいして適切に診断いたします。. プロゲステロンは、排卵後に妊娠の準備をするため、乳腺も授乳の準備として動きが出てきます。 生理直前は、通常時の3割~4割増で胸の容積が増すと言われるほど、乳房は変化します。そのため、乳腺が張った部分が痛むようになるのです。. 乳房の痛みは、月経前や授乳期でしたら誰にでも起こり得ます。 しかし、痛みが常に続く、しこりや血の混じった分泌液が出る、発熱や呼吸困難などがある、怪我などで痛くなったといった症状が見られる場合は、次の病院に相談しましょう。. 胸のセルフチェックをしていると、胸が全体的に張って痛みを伴い、乳房全体がかたくゴツゴツしたり、張ってきたような感じがしたりします。 年代としては特に30代から40代の人に多く見られます。. また明らかにしこりがある場合は、良性の腫瘍が出来る線維腺腫や、急激に大きいしこりが出来る葉状腫瘍など、ほかの病気が潜んでいる可能性もあります。 胸に痛みや異変を感じた時は、自己判断せずすぐに乳腺の専門医を受診しましょう。.
胸の痛みの種類や特徴について
乳房の痛みは、女性ホルモンのバランスが変動することによって、乳房分泌組織が変化することから起こるため、乳がんとは関係ないことが多いです。 しかし 女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの濃度の変化が乳房の痛みの原因になることがあります。これらのホルモンの血中濃度は、月経の直前、月経中、および妊娠中に ズキズキする痛み 授乳期に多い「乳腺炎」は、乳腺が炎症を起こしている状態です。胸に熱を持ったような痛み、腫れ、発熱の症状が現れます。 無理をし女性の大敵である乳がんは、年々増加傾向にあると言われています。 小林麻央さんや北斗晶さんが乳がん告白をされてからは、自分の胸に意識が行くようになり、乳がん検診に行く人も増えてきました。. 体の症状は一人一人みんな違います。 インターネット上の情報は無数にありますが、自分の体にぴったり当てはまる症状はどこにも載っていません。 自分の体のことや症状をきちんと知るためには、病院を受診して検査することが重要です。. 月経中に生じる乳房痛 は多くの場合、アセトアミノフェンや非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)で緩和できます。. りんこさんご質問ありがとうございます。 痛みの原因としては、女性ホルモンの乱れによる乳腺のむくみや、乳腺のう胞 水がたまった袋 、乳腺症、良性の乳腺腫瘤、乳がんなどが考えられます。 しかし、痛みのほとんどは女性ホルモンによるもので、正常の範囲内であってもむくんだり、水分が部分的にたまったりすると痛みを感じる事がよくあります。 検査をしていないので、こちらでははっきりした痛みの原因を特定することはできませんので、一度乳腺科を受診されることをお勧めします。 役に立った! 0. 乳腺炎 乳腺に炎症が起こる病気です。「急性乳腺炎」と「慢性乳腺炎」に分けられます。また急性乳腺炎の中でもさらに、授乳中に母乳が溜まったり乳管の開きが不十分立ったりすることで起こる「うっ滞性乳腺炎」と、乳頭から細菌が侵入する「化膿性乳腺炎」などがあります。どの乳腺炎でも、乳房痛をはじめ、乳房のしこりや腫れ、赤み、熱感などの症状が現れます。 詳しくはこちら. 女性の7割~8割は、生理前のホルモンバランスの変化に伴い、胸の張りや痛みを感じると言われます。 ホルモンの変化によって乳腺が発達し、胸の痛みに繋がっています。 これはある意味排卵がきちんと行われているという証拠でもあり、体にとってはナチュラルな痛みです。. 強い痛みや発赤、腫れがある場合は、乳房の感染症の可能性があるため、1~2日以内に医師の診察を受ける必要があります。 乳房の痛みが長引く(例えば1カ月以上)場合は、 医師の診察 を受ける必要があります。. 痛みを感じる時期は人それぞれですが、排卵直後、次の生理の13日前から胸の痛みを感じる人もいます。 この胸の痛みは、女性ホルモンの変動の影響によって起こる痛みなのです。 しかし、生理の13日前から痛む場合、だいたい月の半分は痛い思いをして過ごすことになり、我慢してやり過ごすにはかなり苦痛です。. 乳腺症 乳腺症の多くは良性疾患ですが、乳がんとの鑑別が難しいケースもあるため、針生検を行って組織を採取し、乳がんであるかどうか確認することがあります。. 乳房の痛みが唯一の症状であれば、通常は 乳がん の徴候ではありません。. 製品情報 今日の問診票 Current Decision Support お医者さんオンライン 利用規約. また、プロラクチンというホルモンが過剰に分泌されてしまうことで胸の張りや痛みを感じる人もいます。 これは、胃薬や向精神薬の副作用、甲状腺機能の低下などが原因なので、病院で検査をしてもらう時は、服薬状況をしっかり医師に伝えましょう。. 皮膚の病気 皮膚の良性腫瘍である粉瘤(ふんりゅう:アテノーム)によって、乳房が赤く腫れ上がることもあります。. 月経周期との関連があるかどうか確認するには、気づいた痛みを記録してみるのが一番です。次のことを記録してみてください。 乳房の痛みが月経周期と関係するかを確認するために記録しておきたいこと どの時期に痛みが始まったか 両側の乳房が痛むのか 全体が痛むのか、一部が痛むのか 痛みは何日くらい続いたか からだの動きや向きと痛みは一致するか 月経が始まって痛みは収まったか. 月経周期と関連がなく、片方の乳房の限定した箇所に痛みが現れる 病気です。 痛みに一致した部分に、 硬いひものようなもの(索状【さくじょう】物 といいます)を触わることができます。 皮膚の表面から コード状のものを確認 できることもあります。 乳房表層や胸の壁の静脈に血栓 (血液のかたまり)ができ、その結果静脈が詰まって 血栓性静脈炎 という病気を引き起こすことがあります。 ほとんどの場合、 治療を必要とせずに軽快 します。 血栓をつくる原因の1つに乳がんの存在 があげられますので、40歳以上では、モンドール病と診断され痛みが軽減したあとに、 マンモグラフィなどで乳がんではないことを確認 する検査を受けることをおすすめします。. プロゲステロンは、排卵後に妊娠の準備をするため、乳腺も授乳の準備として動きが出てきます。 生理直前は、通常時の3割~4割増で胸の容積が増すと言われるほど、乳房は変化します。そのため、乳腺が張った部分が痛むようになるのです。. メニュー 女性のご相談窓口 乳がん検診 乳がんの精密検査 ステレオガイドVAB 通称マンモトーム 乳腺など 女性のご相談窓口. ホルモンの変動による乳房痛は、左右の乳房が痛くなることがほとんどです。しかし、片方の乳房の一部が長く痛む場合は、乳腺に何か起きている可能性があります。 他にも、いつもと違う症状も見られた際は、当院に相談するようにしましょう。. 掲示板トップ 類似の相談を検索する. まとめ 乳房の痛みがある方の7割は、 月経周期に関連した乳房痛 です。 2割は月経周期と関連がない乳房の痛み、1割は乳房以外から起こる痛みです。 乳房の痛みが月経周期に関連しているかどうか確認するために、痛みについて記録してみるとよいでしょう。 乳房の痛みのある女性が乳がんになりやすい、ということはありません。. 胸の痛みを感じたら、痛みを我慢して不安な気持ちで過ごすよりも、まずは病院で診察を受けましょう。 きちんと検査してみると、乳がんかそうでないかが把握できるだけでなく、今の自分の乳房の状態を知ることもできます。. 主な症状には、乳房が張る、痛む、硬くなる、触れるとしこりを感じるなどが挙げられます。月経前に症状が強くなり、月経が始まると和らぐのが特徴です。乳房内の乳腺の分布は一人ひとり異なっていて、乳腺の密度が高い人、密度が低く脂肪が多い人など、人それぞれです。乳腺の分布によって脇の方に痛みがある、全体に痛みがある、片方だけもしくは両方とも胸が痛いなど、症状の出る場所も変わります。 月経前はホルモン分泌の関係でむくみやすく、乳管に水がたまって「乳腺のう胞」ができることもあり、その場合は局所的な痛みが強くなります。閉経すると乳腺のう胞は消え、症状も治まります。乳腺のう胞の数や大きさもまちまちで、大きくなると触らなくてもチクチク痛み、しこりとして感じることもあります。また、別の症状として乳頭から分泌物が出る場合や、乳腺内で乳腺のう胞内のカルシウムの沈殿物が石灰化することもあります。. また、体の変化だけでなく、イライラする、急に泣きたくなるなど、心の状態も不安定になります。 あまり情緒が乱れてくると、日常生活を送ることも困難になってしまう場合があります。 乳房の痛みとイライラが続くときは、無理をせずに早めに医師の診察を受けましょう。. 産婦人科 小児科 電話受付時間は~(急患は除く). スポーツブラ のように伸縮性とフィット感で押さえる力の強いブラジャーを着用すると効果的といわれています。臨床的にも、おすすめできる試みだと思います。 日常生活が制限されるほど痛んで困る場合は、バファリンやボルタレンゲルなどの 鎮痛剤 が有効な場合がありますのでお試しください。 音環境や、着衣、アロマなど、リラックスできる空間と時間をもつ ことも、おすすめできる方法だと思います。. 乳房の痛みの原因は、痛みが一カ所に生じているのか(通常は嚢胞が原因)、乳房全体なのか(ホルモンの変化、線維嚢胞性変化、または大きな乳房が原因)により異なります。 乳房の痛みが唯一の症状であれば、通常は乳がんの徴候ではありません。 乳房の痛みが強い場合や1カ月以上続く場合は、医師の診察を受ける必要があります。 検査が必要かどうかは他の症状によります。 治療法は原因によって異なりますが、アセトアミノフェンやNSAIDなどの痛み止めの薬剤が症状の緩和に役立つことがあります。. 主な症状には、乳房が張る、痛む、硬くなる、触れるとしこりを感じるなどが挙げられます。月経前に症状が強くなり、月経が始まると和らぐのが特徴です。乳房内の乳腺の分布は一人ひとり異なっていて、乳腺の密度が高い人、密度が低く脂肪が多い人など、人それぞれです。乳腺の分布によって脇の方に痛みがある、全体に痛みがある、片方だけもしくは両方とも胸が痛いなど、症状の出る場所も変わります。 月経前はホルモン分泌の関係でむくみやすく、乳管に水がたまって「乳腺のう胞」ができることもあり、その場合は局所的な痛みが強くなります。閉経すると乳腺のう胞は消え、症状も治まります。乳腺のう胞の数や大きさもまちまちで、大きくなると触らなくてもチクチク痛み、しこりとして感じることもあります。また、別の症状として乳頭から分泌物が出る場合や、乳腺内で乳腺のう胞内のカルシウムの沈殿物が石灰化することもあります。 マンモグラフィに映った乳腺 超音波(エコー)検査に映った乳腺のう胞 画像提供:ピンクリボンブレストケアクリニック表参道. 監修 穂積 康夫 筑波大学茨城県地域臨床教育センター 教授、茨城県立中央病院 参事兼局長. 診療案内 アレルギー科 乳幼児健診 予防接種 NICU 小児在宅 病児保育 子育て支援 あたまの形外来 症状・疾患 夜尿症 よくある質問.